アメ車の中古販売事情
これからのお話は、正直な所、掲載するべきか迷いました。
しかし、当店は、アメ車のイメージ回復の為にも当たり前の事をしているだけと自負しておりますし、本当の事を消費者に知っていただきたいと思い、敢えてWebサイトで公表することにしました。
これが日本市場における、並行輸入車の現実です。少々長いお話になりますが、ぜひお読みいただければと思います。
実は正しくないメーターの走行距離
悲しい事ですが、中古の並行輸入車、特にアメ車やUSトヨタ車(レクサス)は、走行距離計の巻戻しによって走行メーターを改ざんされていることが少なくありません。
この改ざんは、アメリカ本国を出てから、日本の店頭に並ぶまでの間に行われることがほとんどです。
アメリカと日本の違い
一般的に自動車メーカーは、日本もアメリカも車両寿命(年数)を一つの基準にしています。
しかし、両者では一年あたりで想定する走行距離が違います。
国土の狭い日本では、毎日使用して年間平均2万km程度を想定、例えば5年間で考えると10万km程度になります。
対して広い国土のアメリカでは、年間平均10万km程度を想定します。これは5年間使用すると50万kmということです。
この両国の違いを悪用するのが前出の走行距離の改ざんです。
例えば、アメリカで3年(30万km)走った車のメーターを、日本での3年にあたる6万kmにしてしまう、といったことが横行しているわけです。
アメ車は壊れやすい?
「アメ車は壊れやすい」というイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
前出の通り、販売される中古販売されているアメ車には、走行距離を改ざんしているものが少なくありません。
これに加えて、ノーメンテナンスでオイル交換のみを行った車両が販売されていることも多く、これらが高い故障率の原因になっています。
いくらアメ車が想定している走行距離が長くても、正しくメンテナンスを行っていない状態では、故障率も高く、燃費も悪くなってしまうのは当然のことです。
逆に言えば本来、広大な国土で長距離走行を想定しているアメ車は、正しく整備されている車両であれば高いパフォーマスを出せるはずなのです。
よくある話
他店で購入された車両の修理を当店に持ち込まれたお客様に「この距離で壊れるものなんですか?」と質問されることがあります。
そのときは、走行メーターの改ざんや販売の現状を説明します。
実際の距離を調べた結果、折角購入した車両がメーターバック車という事が判明し、さらに故障までしたということで、ショックを隠しきれないお客様もいらっしゃいます。
格安だからと安易に手を出すとこういったことが起こりえます。
大切なのは販売店選び
残念なことに、このような車輌が日本市場では大量に出回っています。
業者間オークションにも、不正のない正規品として大量にこういった車両が出品されています。
オークション会社や自動車管理局も、この事実は認識しているようですが、実際には取り締まれていないのが現状です。
当店では仕入れの際に、オークション会場に足を運び、目ぼしい車両を査定し、シリアルナンバー(VINコード)を控えます。
シリアルコードがあれば、アメリカの自動車管理局が運営しているCAR FAX(カーファックス)というサイトで、車歴(走行距離、事故歴、冠水歴、盗難歴、ローン、事故歴、等)を確認することができます。
現状、アメ車が500台出品される規模のオークションでも、正しく走行距離が示されている車両が1割にも満たないことがほとんどです。
酷いときには1台もない時もあります。
最近では、この現状を消費者に理解していただこうとしている販売店も増えてきました。
そのためか、理解して意識しているお客様が増えているようで、当店でも全国各地からのお問合せやご注文を多くいただいております。
アメリカンドリームではお客様のことを第一に考えて、手間を掛けて不正が無いことを調べた後にお届けしています。
ご購入をお考えの方はぜひご相談ください。